昨夜、Apple Musicをうろついていると出会った音楽家。
それが彼、【Gregory Alan Isakov(グレゴリー・アラン・イサコヴ)】だった。
【#If You Like... Jason Isbell】と銘打たれたプレイリストの中に収録されていた【#Second Chance】という曲。それが彼の最新アルバムからのものだった。
リストには他にも【Ryan Adams】や彼の前身バンド【Whiskeytown】。【Drive-by Truckers】と、優しいオルタナ・カントリーと言ったラインナップが揃う中で、彼の曲はすっと僕の中に入り込み、そして奥底に引っかかったのだ。
生い立ちは、南アフリカはヨハネスブルグ。その後幼少期にアメリカのフィラデルフィアに移り住み、16歳でバンドを始めたらしい。その後コロラドに移住し、マンドリンやギターに重きを置いたインディー・フォークに音楽性を向けたのだという。
そして現在36歳。どうして彼がこう言った音楽性に傾いたのかは知らないが、彼の【流れ歩く人生】がそうさせたのかもしれない。一か所に長くとどまった経験の無い彼にとって、ルーツミュージックというモノはある種で心の拠り所になったのだろうか。
最新アルバムからの曲がカナダのコカ・コーラのCMとタイアップしたりと話題はあるのだが、それはまた次の機会に‥‥
今回は、この【#The Stable Song】。
いかにもなどカントリーの作風なのだが、何よりもこの歌の核心は【That tall grass grows high and brown.】という一節に在ると思う。
つまりは成長の歌なのだ。
それは切なさと痛みを伴い、時には自分を見失い【Now I've been Crazy...】、また時には心を傷だらけにし【I ached for my heart like some tin man...】、とにもかくにも、遣る瀬無い人生のビターな側面がこの歌の芯となっている。
【ダイヤモンドは炭に戻そう】なんてところは、離別の念が滲み出ている‥‥
作品はこれまで5つほど出しているが、現在手に入れる事が出来るのはフィジカルだと最新の3作のみ。デジタルを入れればその一つ前のもあるが、デビュー作はどうも絶版らしい。
1st:【Rust Coloured Stones (2003)】‥‥絶版
2nd:【Songs for Octorber (2005)】‥‥デジタルダウンロード可能 $9.00
3rd:【That Sea, The Gambler (2007)】‥‥$20.00
4th:【This Empty Northern Hemisphere (2009)】‥‥$20.00
5th:【The Weatherman】‥‥$20.00
以上全てオフィシャルのストアから。
欲しい。けど、微妙に高い。送料込だともっと根が上がるし。
しかも、日本では手に入らないものもある。オフィシャルサイトにしかないポスターなんかも、なかなか良いデザインだし。
‥‥きっとこんな事いってるから、お金が溜らないんだろう。
しかし、買ってしまう自分がいるのだった。
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